つまの弟くんのdio zxのベルト交換があったので、写真撮らせてもらいました。
カバーを外したところ
写真の左側がドライブ側プーリー
右側がドリブン側プーリー
駆動側と被駆動側ですね。
それらに掛かっているのがベルトです。
写真に説明を記入したのですが見づらい・・・クリックすると
別窓で開くので最大化して読んでください。
ドライブ側プーリーを外したところ(裏側)
エンジンが始動しクランクシャフトが回ると、
このプーリーも回されます。すると中にセットさ
れているウエイトローラー(WR)に遠心力が
掛かります。WRのセットされている溝は内側が深く、外側が浅くなるような溝で
す。エンジンの回転数が上がると遠心力が強くなりWRは外側にずれていきま
す。WRの裏側には固定されているランプレートがあるので外側の浅いほうに
来ると結果としてプーリーが押し出されます。
左がエンジン停止orアイドリング状態
右がエンジンが高回転な状態
写真の銀色のパーツが上の写真の
ドライブ側プーリーです。
ドリブン側プーリーとクラッチ
茶色くさびているほうがクラッチです。
左の写真で手(指)で押さえているほうが
プーリーです。
こちらのプーリーは遠心力によって動いたり
するわけではなく、普段はクラッチ側から
スプリングによって押され最も狭い状態に
なっています。左側の写真は手でスプリングを押し縮めてプーリーを
最も広がった状態にしているところです。右側の写真は手を離し
スプリングでプーリーが完全に押されて最も狭くなっているところです。
どのように動くかと言うと・・・ベルトの長さは決まっているのでドライブ側
プーリーがベルトを押し広げて行くと、こちらのプーリーは逆にベルトが
内側へ入ろうとします。スプリングでの押さえよりも強い力がかかると
プーリーを押し広げベルトは内側へ入っていきます。
文章と写真では分かりづらいと思いますので、ギヤ付きの自転車を
思い出してください。前側のギヤと後側のギヤの関係と一緒です。
どんどん加速していく場合は前のギヤはどんどん外周の大きな方へ
後のギヤはどんどん外周の小さい方へするはずです。
自転車やマニュアル車のドライバーが行なうことを遠心力を使って
自動で行なっているわけです。かなり立派な機構ですね!
運転操作的には四輪のAT車に似ていますが、機構としては
全く違います。最近のコンパクトカーに多いCVTがこちらの
発展型です。ATとCVTの違いとは何でしょう?これはもしも機会が
あったら書いてみます。
長々とした文章を最後までお読み頂きありがとうございました。
間違っている部分があったらスイマセン!説明上ややこしくなりそうな
部品は簡略的に表現しています。詳しい方が読むと?となるかも
知れません。